診療方針
ばば子どもクリニックを開院するにあたり、いくつかの理念をお話しさせていただければと思います。
これからお話しすることのほとんどは、私の診療を受けたことのある方でしたらご存知のこととは思いますが、改めてご説明させていただきます。
(1)患者様の立場に立った診療を行います。
まず、不要な検査や、目的のはっきりしない処方は行わず、最新のエビデンス(英語で「証拠・根拠」という意味です)に基づいた診療を行います。
また、説明もなるべく簡単な言葉を用い、わかりやすい診療を行います。
予防接種において痛くないとされている大腿接種の導入など、患者様(特にお子さま)の立場に立った優しい診療を行います。
(2)ご家族が気軽に相談できるクリニックにします。
風邪をひいたときなど、お子様が体調を崩した時だけでなく、育児など日常の生活の中で困っていることなどをお母様をはじめとするご家族が、気軽に相談できるようなクリニックにします。
また、ご家族が体調を崩されたときには、一緒に診察をさせていただきます。
(3)最新のガイドラインに沿った、新しい診療を行います。
例えば、発熱時の抗生剤・解熱剤の投与や、点滴も含めた脱水治療など、過去の診療の中で常識と言われたことが、現在のガイドライン・エビデンスでは大きく変わっているものもあります。
当院では、常に最新のガイドライン・エビデンスに沿った診療を行っていきます。
「風邪に抗生剤」など、不要な治療を避け、最新のガイドラインに沿った診療を行います。
(4)予防医学を推進します。
予防医学を推進し、予防接種、乳児へのスキンケアなど、患者様が病気にならないためのアドバイスを提供いたします。
例えば、予防接種ではいわゆる「定期接種」に分類される予防接種はもちろんのこと、定期接種に入らない「任意接種」といわれるものの相談・接種も積極的に行っていきます。
また、海外渡航や就職や学校の実習に際して予防接種が必要かどうかの相談にも応じ、必要に応じて成人の予防接種も行っていきます。
(5)基幹病院との連携を取った診療を行っていきます。
最新の診療を行い治療を行ったとしても、当院でできる診療には限界があります。
また、入院加療が必要な病気も多数存在します。
当院では、青梅市立総合病院で勤務した経験を活かし、地区の基幹病院各科との連携を密にとった診療を行います。
主な診療内容
小児科
小児に関して全般を診療する科です。
お子様の体調が悪い時はもちろんのこと、普段のお子さまの生活の中で疑問に思ったことなど、何でもご相談ください。
また、乳児健診、予防接種各種行っております。
当院は、小児科「かかりつけ医」の登録を承っております。
詳しくは、ブログ:小児科かかりつけ医登録のお願い をご覧ください。
内分泌内科
主に体の「ホルモン」の異常によっておこる病気を診る科です。
当院は小児科ですので、一般的な内分泌疾患に加えて、「背が低い」「背の伸びが悪い」といった、小児特有の問題も診ることができます。
幼稚園・学校の検診で背が低いといわれた、肥満と言われたなど、お子さまの成長発達について疑問に思われたことなど、いつでもご相談ください。
内分泌科では、特に小児の内分泌(ホルモン)の異常によっておこる病気が疑われるような、以下のようなお子さんの診察を行っております。
- 身長の問題:背が小さい、兄弟と比べても小柄、背が伸びない
- 体重の問題:体重が増えない、増えすぎている(肥満)
- 思春期の問題:思春期が早い、思春期が遅い
- 甲状腺の問題:甲状腺が腫れていると言われた
- 糖尿病
- 夜尿症
- その他:他院で「ホルモンの問題」と言われたなど
(1)低身長
骨年齢測定、成長ホルモン負荷試験も含め、当院で精査・治療を行っています。
必要に応じて、専門病院への紹介も行っております。
(2)肥満症
小児メタボリック症候群の検査、食事内容の確認なども行っています。
(3)糖尿病
主に小児糖尿病、1型糖尿病を中心に診療しております。
また、当院でインスリンポンプの導入も行っております。
(4)夜尿症
診断・治療だけでなく、生活内容の確認なども含めた包括的な治療を行っています。
(5)思春期の問題(思春期早発・思春期遅発)
必要に応じて、性腺抑制療法などの治療を行っております。
相談外来を設けております。
当院では、相談外来を開いております。受診を希望される方は、お電話でご相談ください。
・低身長・成長相談
・肥満相談
・夜尿症相談
・便秘相談
詳しくは、
相談外来のページをごらんください。
どのご相談も、診療日であればいつでも受診していただけます。
他院で治療中の方が当院での治療を継続される場合は、可能な限り紹介状をお持ちください。
アレルギー科
主にアレルギーによっておこる病気を診る科です。
喘息、花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎といった病気の診断・治療を行います。
当院の食物アレルギーの治療方針について
当院では、以下の方針で食物アレルギーの診療を行っております。
(1)検査によって食物アレルギーを診断するのででなく、症状から診断します。
2016年の食物アレルギー診断ガイドラインにも記載されていますが、食物アレルギーの診断は
①特定の食物により症状が誘発されること
②それが特異的IgE抗体など免疫学的機序を介する可能性があること
で確定します。
つまり、
食べても症状が出ないものは、アレルギー検査で陽性であっても食物アレルギーとはならないということです。
逆に、食べたものと出現した症状の因果関係がはっきりしていて、原因がはっきりしている場合は、あえて検査しないで診断することもあります。
以上の点より、
「アレルギーがないかどうかを血液検査で調べる」ということは実施していません。
(2)食事制限は極力最小限にし、食べさせないで発症を予防するのではなく、原因となる食物を少量ずつ摂取することで発症しないようにします。
前述のガイドラインでの栄養食事指導の欄には、指導の原則として以下の点が書いてあります。
①必要最小限の除去
②安全性の確保
③栄養面への配慮
④患者家族のQOL(生活の質)維持
①の「必要最小限の除去」では、「症状を誘発しない範囲の量の摂取」と書いてあります。
当院では、症状が出るから完全除去とするのではなく、症状が出ない程度での摂取を勧めています。
②の「安全性の確保」では、「重篤なアレルギー症状が出現する危険性が高い量や食品は除去すべき」とあります。
勿論、重篤な症状が出るようなものは制限が必要なのですが、逆に言うと、「重篤な」アレルギー症状が出なければ、食事制限の程度も軽くなります。例えば口の周りが赤くなってすく消失するレベルのアレルギー(これは重篤なものではありません)に対して厳格な食事制限は行いません。
③④に関しては、特に食事制限が本人と家族の肉体的・心理的負担にならないように配慮しながら食事指導を行っていきます。
(3)除去を継続するのではなく、どの程度食べられるかを確認するために食物負荷試験を行います。
食物アレルギーは大きくなると自然に治ることがあることが知られていますが、食事制限を続けていると治ったかどうかもわからないまま不必要な制限を続けていることがあります。
当院では、通常の診療のほか、食物アレルギーか出ないかどうか、どの程度の摂取量なら大丈夫かを確認するために、外来で食物負荷試験を行っています。
なお、食物アレルギーの症状が出た時の内服薬や、状況によってはエピペンなどの自己注射薬は必要ですが、投薬でアレルギーそのものの治療は現在はできません。基本は食事療法となります。
10年前の『食事制限でアレルギーを「発症予防」する』から、最近の『少量摂取してアレルギーを「治療」する』といったように、アレルギー診療も変わってきています。
当院では、新しい治療を取り入れながら診療を行っていきたいと思っております。
内科
当院ではお子さまだけでなく、ご家族の体調が悪くなった時にも診察いたします。いつでもご相談ください。
当院は、けが・やけどなどの治療に湿潤療法を行っています。
当院は『なつい式湿潤療法』を取り入れております。
やけど・外傷はもちろんのこと、とびひのケアにも湿潤療法は大変有効です。
まずはご相談いただければと思います。
当院院長ブログ:
湿潤療法はじめました。
なつい医師による湿潤療法紹介HP:
新しい創傷治療
相談外来を設けております。
当院では、以下の相談外来を開いております。
受診を希望される方は、お電話でご相談ください。
・低身長・成長相談
・肥満相談
・夜尿症相談
・便秘相談
・渡航・ワクチン外来
詳しくは、
相談外来のページをごらんください。
診療案内
診療時間のご案内
※休診日:木曜日・日曜日・祝祭日
- 受付は午前:11:30まで、午後:17:30までです。
- インターネットによる診療予約ができます。
混雑緩和のため、ご予約した上での来院にご協力ください。
ネット予約がご利用いただけない方は、医院へお電話いただいても大丈夫です。
直接ご来院いただいても受診できます。 (順番は原則、予約をお取りいただいた方の一番後ろになってしまいますので、あらかじめご予約されることをお勧めします。)
- 診察は原則、予約・受付順番に沿って進めてまいりますが、急患や病状等により順番が前後したり、待ち時間が伸びることがございます。ご了承ください。
- 14:00から15:00は乳児健診・予防接種のみの診療時間で、予約制となっております。
予約サイトからの予約か、お電話での予約をお願いします。
- 相談外来は、お電話で予約をお取りください。
(時間予約となります)
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オンライン診療について
2020年9月より、オンライン診療をはじめました。
詳しくは
オンライン診療について をご覧ください。
受診にあたってのお願い
初診時・月初めの受診の際は、保険証を必ずご持参ください。
各種医療受給者証をお持ちの方は必ずご持参ください。
乳幼児医療費助成制度(マル乳)、義務教育就学児医療費助成制度(マル子)、高校生等医療費助成制度(マル青)、ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)等の各種医療証を
お持ちの方は忘れずにご持参ください。
現在内服中の方は、お薬手帳等をお持ちください。
現在処方されている薬を拝見して、今後の治療方針を決めていきます。現在治療中の疾患で内服中の方は、お持ちいただけますようご協力ください。
お薬手帳のない方は、内服しているお薬をご持参ください。
問診票はご自宅でプリントアウトもできます。よろしければご記入の上ご持参ください。
初めての方には初診問診票および問診表、2度目以降の方は問診票をご記入いただいております。
受付にもご用意しておりますが、下記よりダウンロードして印刷していただき、
ご記入の上ご持参していただきますと、スムーズな受診につながるかと思います。よろしければご利用ください
大人の方は、大人用初診問診表をご記入の上ご持参ください。
診察しやすい(脱ぎやすい)衣服でお越し下さい。
診察の前の飲食はしないようお願いいたします。
他院と併せて診察を受けておられるお子さんは、診察前に必ず教えて下さい。
お薬を処方されている方は、処方された薬の内容のわかるもの(お薬手帳など)をかならずお持ちください。
はしか、風疹、おたふくかぜ、みずぼうそう、伝染性疾患等の疑いがある場合は、あらかじめ、クリニック受付にお申し出下さい。
診断書発行について
診断書発行は、以下の通りとなっております。
他、文書料に関しましてはお問い合わせください。